中小企業のPC管理者の選び方

かれこれ10年以上PCに携わる仕事をしていると、社内外のPC運用についての誤解をしばしば見かけます。

詳しくは後述しますが、PCにおける知識とスキルと運用は別物です。
美食家と主婦(主夫)と料理人ぐらい違います。

「アイドル歌手とバンドマンぐらい違う」の方が、分かりやすいでしょうか。


そして、適正に乏しい担当者に任せた結果、トラブルに見舞われるという惨状も目の当たりにしてきました。
これは経営者ないし管理職がPCに疎いだけの問題ではなく、担当者の慢心に起因することもあります。

かく言う僕も、かつては残念な管理者の一人でした。

多くの人が通る道と言えなくもありませんが、一昔前と今とでは事情が異なります。
個人情報や機密情報といったデータ自体の価値、ウィルスの凶悪さがトラブルのリスクを高めており、ほんのうっかりや勘違いで会社の信用は地に落ち、崩壊を招くこともあります。
そんな訳で、規模の小さい会社がPC管理者を選定するにはどうすれば良いかをまとめました。
※信頼のおける会社に縁がある場合は、委託するのも賢明な判断です。

PC運用のビジョンを持っておく

実現可能かどうかはコスト次第ですが、担当者に「やりやすいようにやってちょうだい」と丸投げするのは、生殺与奪権を明け渡すのと同義です。

これから構築する場合は勿論のこと、既に稼働している場合でも現状と理想形のイメージは持ちましょう。

使用歴<用途

「何年触ってきたか」は本当にアテになりません。
PCをどう活用してきたかが重要です。
PC歴だけで見てしまうと、ゲームでも事務作業でもデザイナーでも同じ10年になってしまいます。

趣味のみで使用している人は、PCをナメている可能性があることを念頭に置き、履歴書や職務経歴書はもちろん、口頭でも「PCの主な用途」を必ず確認しましょう。

魔法の言葉
「私にも分かるように説明していただけませんか」

専門用語が多いと感じた時に有効です。
詳しくない人にも分かるように説明するスキルは、PC管理者が周知、報告する際に重要です。
また、不実な営業にも当てはまることですが、返答に困る質問をされた場合、難しい言葉ではぐらかしてくる場合があります。
これを見過ごしてしまうと、トラブルが発生した際も同様に煙に巻かれる危険があります。

新しい情報をキャッチしているか

PCに限った話ではありませんが、情報の更新は管理者の適正に大きく関わってきます。
サポート期間、ソフトウェアの脆弱性、オンライン環境では時節的な問題に対処しなければならないケースがあるからです。
情報収集には何を活用しているか、最近入手した関心のあるトピックなどを確認しておくと安心です。

管理者に適性した人柄とは

  • トラブルを包み隠さず報告できる
  • 法律を守る
  • こだわりを公私で割り切れる自制心
  • PCは会社の資産であるという認識ができる

真面目で信頼できる人が好ましいです。
「オレが面倒を見る」ぐらいの覚悟があれば、一癖二癖ある人も射程範囲内です。

「ウチにはまともな人なんて来ない!!」とお嘆きのあなたは、求人募集の内容を見直すか、ご縁のある方からの紹介に頼ってみてはいかがでしょうか。

「会社でスタッフを育てていく」という意識

いかに優れた人材を雇っても彼等の可能性は、活かすも殺すも会社にかかっています。
「特殊なポジションは当人に任せて、干渉は避けた方が良い」とお考えの方もいらっしゃいますが、全く逆です。
勉強会や研修、定例会議など・・・管理者の成長のやりがいが生まれる仕組みを考えるのがベストです。

学習意欲とモラルは、知識やスキル以上に大切な資質です。

PC管理者は、社内の異業種と言っても過言ではありません。
そのため理解を深めるのは、とても難しいことだと思います。
しかし、分かりにくいスキルに囚われず、人が人を選ぶということに立ち返ってみれば、自ずと答えは見えてきます。
この経験則が多少なりとも参考になれば幸いです。

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