悪用されやすい返報性の原理

断るのに気が引けるといった空気的な理由で、
本当はやりたくないことを引き受けてしまったり、
必要のないモノを買ってしまったり・・・そんな経験はないでしょうか。

実は、そういった役回りを巧みに押し付けるテクニックがあるのです。
ここでは、比較的遭遇する機会の多い「返報性の原理」に着目し、相手に操られないために必要な知識と対策を紹介したいと思います。

人から良いことをされると、自分も良いことで応えたくなる―そんな心の動きを 「好意の返報性」と言います。

返報性の原理とは

自分が受けた仕打ちや施しを、同じように相手に返したくなる心理メカニズムを
「返報性の原理(へんぽうせいのげんり)」と言います。

特に、有益な行動に対して働く「好意の返報性」は、ビジネスや恋愛のプロの間で浸透しており、効果的なテクニックとして多くのシーンで活用されています。

また、あなたの生活を脅かす悪徳業者や新興宗教、詐欺師などの常套手段のひとつでもあります。

典型的な活用例

  • 試食
  • 無料体験
  • 気の利いた手土産
  • 好みに合ったプレゼント
  • さりげない親切

ここで「ムムッ」と思われたあなたは、鋭い勘の持ち主です。

好意の返報性の厄介なところ

この原理を知った際、最初に注意すべきは疑心暗鬼に囚われないことです。

ビジネスならまだしも私生活において人の親切を「好意か?それとも計算か?」と見抜くのは至難の技です。
人様の好意を勘繰るのは苦痛が伴いますし、相手もいい気はしません。
ただ闇雲に警戒してしまうと人間不信に陥る羽目になります。

まずは「こういうものがある」とだけ頭に入れておくぐらいで十分です。

例え「あざとい!」と感じても、人として ありがたい施しには「ありがとう」と伝えましょう。

悪用された好意の返報性への対策

計画的な心理トリックの目的は、エビで鯛を釣る・・・
つまり「要求を受け入れてもらう」
もしくは「こちらが相手の要求を断りにくい状況を作り出す」ことです。

この狙いを理解し、冷静な判断を下すのが対策の基本となります。
怪しいと思った時が、断る心の準備を始めるタイミングです。

よくある見返り

  • 男女交際
  • ねずみ講・ネットワークビジネスへの勧誘
  • 改宗・入信などの宗教活動
  • 特定勢力への投票
  • 金銭や財産
  • 高額商品の購入
  • 連帯保証人
  • リース・ローン契約
  • 人事異動
  • 違法行為の黙認または補助

親切の裏側の本性に対峙した時が、勝負どころと言えるでしょう。

不当な要求を断る勇気

狙いが分かれば、後は一刀両断あるのみ。
あいまいな言葉や理由付けは、漬け込むチャンスを与えるだけですので
「興味がない!」
「それとこれとは話が違う!
を武器に、淡々とひたすら断ります。

いい顔をしようとすると、振り出しに戻ります。

相手の目標は「カモと見込まれているあなた」なので「見込みがない」と認識させれば、とりあえずは安全です。

相手が教義に洗脳されている場合は、粘り強く無差別な傾向があります(タチが悪い)ので、一度断ったら距離を置き、対面自体を避けるのが無難です。

薄情に感じられるかも知れませんが

「考えを改めてもらおう」と、安易に深入りするのは危険です。
専門家や権力者でもない限り、手に負える問題ではありません。

トリックに気付いたリアクションも相手を挑発するだけなので、自重しましょう。
下手に刺激すると手口を巧妙化させるきっかけを与えてしまいます。
「返報性の原理でしょ?」とドヤ顔なんてもってのほかです。

強い意志を持って、自身の生活を守ることに専念してください。

狡猾な罠にかかる人が一人でも減るようにと、この記事を綴りました。
あなたを脅威から遠ざけるきっかけとなれば幸いです。

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