大手キャリアの解約までに気を付けたいこと

SIMフリーや格安スマホ、格安SIMカードが市場に浸透するにつれ、大手キャリア(au、docomo、softbankなど)からこれらに乗り換える人が増えています。
使い方次第で通信費が半額以下に抑えられるのは魅力ですが、安易に選んだがために思い描いていた通信環境とのギャップにガッカリする人も珍しくありません。

MMD研究所の「2015年5月格安スマホ利用者の満足度調査」によると、格安スマホの利用に満足しているユーザーは61.2%となっています。
半数は上回っているものの、一般にオススメするには不安がぬぐえない数字です。

今回は、格安スマホの利用について基礎的な概論をまとめたいと思います。

XperiaUL

MNOとMVNOについて

格安SIMカードを語る上で、最重要キーワードはこの2つです。

MNO 【 Mobile Network Operator 】 移動体通信事業者

MNOとは、自社で通信回線網や無線基地局、無線局免許などを所有・運用し、消費者や企業などに移動体通信(携帯電話)サービスを提供する事業者のこと。日本ではNTTドコモ、KDDI・沖縄セルラー電話、ソフトバンクモバイルなどが該当する。
これに対し、MNOから設備や回線を借り受け、独自の料金プランやサービスなどを加えて自社ブランドで移動体通信サービスを展開する事業者のことをMVNO(Mobile Virtual Network Operator)という。

MNOとは|仮想移動体通信事業者|Mobile Network Operator – 意味/解説/説明/定義:IT用語辞典より引用

MNOは独自の回線でサービスを提供する大手事業者、MVNOは独自の回線を持たずMNOから回線を借りてサービスを提供する事業者、と覚えておくと良いでしょう。

回線が同じでも、速度が同じとは限らない

ざっくり説明しますが、ほぼMVNOの方が遅い(同じぐらい早かったらラッキー!)と思っておいた方が無難です。
理由は、回線が同じでもデータ通信設備をMVNOが調達して通信する場合があるからです。
回線が同じ=通信速度が同じではなく、回線が同じ=エリアが同じと認識しておくと営業トークに翻弄されずに済みます。
また、MVNOごとにMNOの通信設備をどこまで流用できるかが異なるため、大元の回線が同じであっても通信速度に格差があることも念頭に入れておきましょう。

仕組みについて詳しく知りたい方は、MVNOとしての事業をご検討の事業者様へ|KDDI株式会社に公開されている通信プランの資料が参考になるかと思います。

慎重に判断したいMNP

MNP (Mobile Number Portability) とは、携帯電話回線の契約先を変更しても同じ電話番号を利用できる制度のことです。
この手続きをせずに解約してしまうと、今まで持っていた電話番号の権利を失うことになります。
一般には解約受付の際に確認されますので、うっかり解約して電話番号が変わるケースは稀でしょうけど、把握しておくとより安心です。

乗り換え時に注意したいこと

キャンペーンのお得感に釣られないよう、運用の優先度やMVNOごとの特徴、現在の契約内容などを把握しておく必要があります。

通信量・通信速度

通信量に関してはそれぞれの公式サイトで確認できますが、通信速度を見極めるのは難しいです。
MVNOも商売上「ウチの回線は遅いですよ」と大っぴらにする訳にもいきませんので、口コミやアンケートサイト、身近な利用者の声(なるべく近所の方)を収集しましょう。

通話料

データ通信にこだわるあまり後回しにされがちな通話料ですが、MVNOでは全体的に高い傾向があります。
通話時間を含めると割に合わない場合は、現状維持もしくはガラケーの併用が経済的だったりしますので「格安SIMだから絶対安くなる」という先入観は捨ててください。

2年縛りと違約金

今時の2年縛りには、2年間は使わないと違約金が発生するものと、2年単位で使わないと違約金が発生するものとがあるのをご存知でしょうか。
前者は2年以上経過すれば何の問題もないのですが、後者は更新月(解約しても違約金や手数料が発生しない月)を逃すと、自動的に更新されるためご注意ください。
せっかく通信費が抑えられるのに、違約金で何万円もかかってしまっては元も子もありません。
※そこを含めて試算するか、2年先にキッチリ解約する自信がない場合は解約に踏み切るのも良いでしょう。

また、MNPを利用することで解約手数料が変わることがありますので事前に問合わせ、確認しておきましょう。

携帯端末を丁寧に扱おう

僕がまさにそうだったのですが、2年おきに機種変更を繰り返してきたユーザーにとって携帯端末は「2年持てばいい」といった消耗品的な側面が強かったかのではないでしょうか。
しかし、SIMカードを差し替えて使用を継続する方式(機種によってできない場合もあります)が一般化しつつある昨今、愛用品として見直す良い機会だと思います。

分割払いに慣れてしまうと出費している自覚が薄れてしまいますので、一括で購入したり「結局24カ月でいくら払うのか」を基準に比較してみるのもオススメです。

これから活発化が予想される格安スマホ、有効に利用できれば生活費や経費の節約にきっと貢献してくれることでしょう。
上手く活用するための一助になれば幸いです。

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